配線や安全性は大丈夫?壁掛けテレビ取り付けの注意まとめ

2024.09.01

リビングの壁に設置されたテレビ

テレビを壁掛けにするときにまず気になるのは、配線や安全性についての部分でしょう。
壁掛けテレビを取り付ける際に気をつけるべき点や配慮したいこと、また注意点やどのようなことを意識したら良いのかについて、皆様が抱きがちな疑問を一問一答形式で、壁掛けテレビ設置の専門業者である我々がお答えいたします。

1.壁掛けテレビの安全性は?落下の可能性はある?

リビングの壁に設置されたテレビ

昔のブラウン管のテレビとは比べものにならないほど、最近のテレビは薄型で軽量化されているモデルが多いですよね。
しかしいくら軽量化されているといっても、やはりある程度の大きさがあるものなので、それなりの重量があります。メーカーや製品によって異なりますが、32型だと4〜6kg前後、40型では10〜20kg前後、60型になると30kg前後の重量があるものが主流です。これだけの重さのものを壁に掛けるわけですから、取り付ける際には細心の注意を払うことが必要となります。とはいえ、過度な心配はいりません。正しく取り付けさえすれば、壁掛けテレビが簡単に落下することはないからです。たとえば大規模な地震などある程度大きな揺れが発生したとしても、あるいは掃除をする際に謝ってぶつかってしまっても、しっかりと取り付けられていれば壁から外れてしまうようなことはありませんので、いつでも安心してご使用いただくことができます。

2.壁掛けテレビの取り付けはDIYでもできる?

壁掛けテレビ

テレビを壁掛けにするための工事は、DIYでも行うことができます。しかしその場合、ある程度DIYの知識や経験をもっていることが好ましいと言えるでしょう。
あえて少々厳しめに言及させていただくとするなら、知識がないままDIYを行うのはあまりおすすめできません。準備不足や知識不足は設置時の怪我や取り付け不十分により安全性を確保しきれなくなる(たとえば壁や金具がテレビ本体の重量に耐えきれず、最悪の場合落下してしまうなど)などの可能性がでてきてしまうからです。

「知識や経験はないけれど、DIYで取り付けたい」という方に向けた注意点としては、インターネットで参考文献や参考動画を探し、しっかりと理解するというところでしょうか。いずれの場合も、手順や方法をしっかりと理解してから作業に取り掛かることをおすすめします。

3.壁掛けテレビ設置で特に注意するべき点は?

cautionsと書かれた黒板を指す人形

壁掛けテレビを取り付ける際の注意点は、“壁の強度”と“専用金具が適切かどうか”の2点です。これらは安全に使用するために欠かせない要素です。

使われている材質によって、壁の強度は異なります。強度が弱い場合には、取り付け位置の変更や壁の補強が必要となる場合もあります。設置したい壁の種類や材質、強度を見誤らないように注意しましょう。

また、壁掛けテレビは壁とテレビ本体にそれぞれ取り付けた専用金具同士をドッキングさせるようにして取り付けますが、テレビのサイズや重量、種類によって使用する専用金具は異なってくるので、お手持ちのテレビにピッタリのものを選ぶようにしなければなりません。
ひとくくりに専用金具といっても額縁に飾った絵のように設置できる薄型タイプの金具や、上下に角度を動かせるもの、上下左右にモニターを動かせる可動式のものなど複数の種類があります。重量などのスペックだけでなく、部屋の使い勝手やニーズも考慮しながら専用金具の種類を決めるようにしましょう。

4.壁材の注意点は?壁掛けテレビ設置不可な壁の材質はある?

リビングの壁に設置されたテレビ

基本的にはどのような壁の材質でも壁掛けテレビを取り付けることはできます。ただし、一部取り付けが難しい材質の壁や、専門業者でなければ扱えない壁もあります。

現在多くの家で使用されている壁の材質は石膏ボードと呼ばれるものですが、石膏ボードの壁の場合、テレビは石膏ボード本体ではなく石膏ボードの内部にある間柱に取り付けます。

石膏ボードとは、石膏を主成分とした素材を特殊な板紙で包んだ板状の建築材料で、優れた防火性や遮音性、寸法安定性や工事の用意性などの特徴をもっています。このように多くのメリットをもつ石膏ボードですが、釘やネジを打ち込んでも固定することができないというデメリットがあります。つまり“石膏ボードだけで構成された壁”にはテレビを取り付けることはできないのです。

そのほか、中空壁や軽量鉄骨構造の壁への設置も難易度は高めです。またコンクリートの壁やタイル壁は、その材質上、適切な工具で作業をすることが必須となります。さらにこれらの壁は間違えて穴を開けてしまうとリカバリーが難しいため、しっかりとした計画を立てることが肝心です。

5.壁に穴を開けずにテレビを壁に取り付けることはできる?

リビングの壁に設置されたテレビ

壁掛けテレビを取り付けるもっともベーシックな方法は、壁に穴を開け、専用の金具を用いた上でテレビを取り付ける方法です。
しかし、もちろん壁に穴を開けずにテレビを取り付けることもできます。「壁に穴を開けたくない」または「壁に穴を開けられない」など、その度合いにもよりますが、壁を全く傷つけたくないなら、たとえば柱や壁を増設する方法や、突っ張り棒のようなアイテムを利用して取り付ける方法が有効です。多少の穴であれば問題ない場合は、ホチキスで固定できる専用金具を利用する方法などもあります。
また、“壁掛けテレビ風”でも良いのであれば、テレビスタンドを利用して壁際に置くというのもひとつの手ですね。

6.テレビを壁に掛けたら、もうテレビは映る状態になっているの?

壁掛けテレビを設置する工事をする場所を決めている様子

テレビ本体を壁に掛けたら、次は配線処理を行う必要があります。テレビを壁に掛けただけでは、まだ電源は入りません。テレビを壁に取り付けたあと各種配線類を繋ぐことで、テレビを視聴できる状態にすることができます。
ちなみに、テレビを視聴できる状態にするためには、最低でも電源ケーブルとアンテナケーブルの接続が必要です。

“美しいテレビまわり”を構築するために、配線の処理は欠かせない重要な要素となります。
壁掛けテレビとコンセント・アンテナ端子との距離が遠い場合、配線を隠す処理をしないと配線がだらりと垂れ下がった状態になってしまい、やや格好悪い印象に……。配線処理はなにかと後回しにされやすい部分なのですが、実は壁掛けテレビの位置を決める際に、同時進行で進めていくのがおすすめです。

7.配線を隠す方法には、どんなものがある?

テレビと壁の間のコンセントの様子

配線の処理方法は壁掛けテレビのグレードを上げる上で大きな役割を果たします。

「壁掛けテレビにして、部屋をスタイリッシュにしたい」なら、配線を見えないように処理するのがおすすめです。たとえば壁掛けテレビ本体の真裏にコンセントとアンテナ端子を設ければ、テレビ本体で配線を隠すことができるため、まるで絵画を飾った額縁のようなスタイリッシュで美しい印象を与える壁掛けテレビが完成します。
ほかにも内部隠蔽、天井裏配線、床下配線など、配線をスッキリと隠すための処理方法は複数あります。

しかし、DIYで壁掛けテレビの取り付けを行う場合や、壁掛けテレビを設置するにあたり金銭的コストや工事関連での手間暇などさまざまな理由から「コンセントやアンテナ端子の増設までは手がまわらない」ということもあると思います。その場合には、モールというプラスチック製の配線カバーを使っては配線をカモフラージュする方法が手軽でおすすめです。モールにはさまざまな色や種類があり、中には裏面に両面テープがついているものもあります。このようなタイプならば、DIY初心者の方でも比較的使いやすいと感じられると思います。

せっかくの壁掛けテレビなのに“配線が無造作に垂れ下がっている状態”ではもったいなさすぎます。壁掛けテレビは配線計画があってこそ! 壁掛けテレビ設置後の満足度を高めるためにも、配線関連の計画はおざなりにしないように注意したいところです。

ただし本コラムでご紹介させていただいた注意点は、全体の中のごく一部、極めて一般的な注意点となっています。
壁掛けテレビの安全性や配線計画でお悩みの方は、年間約7,000件以上の施工実績をもつ当社にお任せください。設置場所や位置のご相談、専用金具や配線計画のご相談など、どのようなことでもお気軽にお申し付けいただければと思います。

これまでの豊富な知見と経験を活かし、お客様のご希望を叶えるべく、誠心誠意対応させていただきます。

壁掛けテレビの設置でお悩みの方はWall Designまでご相談ください。
それぞれのお客様にベストなご提案をいたします。
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