壁掛けテレビ設置時の失敗を防ぐ!プロが教える注意ポイント
2024.10.01
置き型テレビも壁掛けテレビも、どちらも元は同じもの。一般的に販売されている各種メーカーのテレビをそのまま素直に棚の上などに置いて使用するスタイルの置き型テレビ、専用金具を用いて壁に直接取り付けるスタイルをとるものが壁掛けテレビです。
置き型タイプのテレビとは異なり、壁掛けテレビにするには工事費や材料費などの初期投資が必要です。コストがともなうものですから、満足度の高い仕上がりにならなければ納得できませんよね。
本コラムでは、壁掛けテレビ設置時の失敗を防ぐための注意点をまとめていきます。
1.設置後は簡単に動かせない。壁掛けテレビの取り付け位置に注意!
壁掛けテレビは、壁に穴を開けて壁に直接テレビを取り付けます。この方法で設置することにより、圧迫感が減って部屋をスッキリみせることができます。ですが、壁に直接取り付けるため設置後は簡単に場所を変えることができないというデメリットもあります。壁掛けテレビ最大級の注意点がここ。この“簡単に移動させられない”という部分が後々後悔につながることがあるのです。
後悔をなくすためには、事前にしっかりと取り付ける場所を考えておくことが肝心です。中でも、画面の高さは特に慎重に決めるのが良いでしょう。床に座った状態でテレビを視聴するのか、ソファーでくつろぎながら視聴するのか、イスに座って視聴するのか、それともベッドでリラックスしながら視聴するのか。どのようなシーンで、どのように使用するのかによって「見やすい」と感じる高さは変わってきます。
部屋の使いかた、家具配置などのレイアウト、目線の高さやテレビとソファとの距離など、さまざまな側面を意識すると後悔防止に役立ちます。ご家庭ごと、さらに言えば個人ごとのニーズがあるものだからこそ、このあたりについてしっかりと考慮できると良さそうです。
2.可動性はどれくらい必要か、事前にイメージを膨らませるのがベター
テレビの取り付け位置のほかに、テレビの可動域についても考えておくと良いでしょう。たとえば部屋のレイアウトを変更したくなったときに、壁掛けテレビの場合はテレビの位置が固定されているためレイアウト変更の自由度が下がってしまいます。しかし、テレビの角度を少しでも動かすことができれば、模様替えや家具の買い替えが若干行いやすくなります。
将来的に部屋のレイアウトを変更する可能性を考えるなら、上下左右に稼働させられるアーム式がおすすめです。将来的に高さの異なる家具へと変更する可能性を考慮するなら、上下に角度変更可能な専用金具を選ぶと良いでしょう。また、「角度の変更はあまり必要ない。それよりも絵画のようにスタイリッシュに取り付けたい」という場合は、固定式の専用金具を使うのが良いと思います。
3.周辺機器の収納方法の確保も、あわせて検討しましょう
壁掛けテレビはテレビ台が不要となるため、DVDレコーダーやゲーム機器、スピーカーやサウンドバーなどのAV機器類の収納場所についてもあわせて検討しなければなりません。
AV機器類を収納するためにテレビ台を置いたままにするのか、それともテレビ付近の壁にAV機器類を収納できる棚を個別で設けるのか、あるいは壁掛けタイプのテレビ台を設置するのか。テレビに接続させているAV機器類の数や種類なども考慮しながら、使い勝手の良い収納方法を探りましょう。
4.配線計画は万全?コード類の行方は意外と盲点になりがち
配線をどのように処理するのかについて、事前に決めておきましょう。なぜなら、配線の処理方法によって必要な工事内容が大きく異なるからです。
たとえば全ての配線をしっかりと隠したいなら、壁の内側に配線を通すなどの隠蔽工事が必要になります。あるいはアンテナ端子やコンセントをテレビの裏などに新設する工事が必要となることもあるでしょう。
そこまで大掛かりな工事を行う必要はないと考えている場合は、モールを使用し、配線を壁に沿わせるようにして貼り付ける方法が一般的です。
配線計画をしっかりと行っておかないと、それらの各種配線類が壁の上をだらりと垂れ下がり、スタイリッシュさとはかけ離れた印象の仕上がりになってしまうこともあるので注意してください。
5.DIYを考えているなら、ここが最大級の注意ポイント
壁掛けテレビの設置工事はDIYでも行える反面、リスクが生じる可能性がある作業でもあります。また、DIY初心者の方にとってはハードルが高く感じられる作業内容が多くなっています。
DIYで壁掛けテレビを設置するときの主な注意点としては、金具の固定を正しく行うこと、壁の強度をしっかりと把握すること、金具の取り付け位置を正しく見積もること、安全に作業を行えるだけの人員を確保することなどがあげられます。それぞれの注意点について、もう少し詳しく説明したいと思います。
5-1.金具の固定を正しく行うこと
壁にしっかりと固定させるためには、正しい固定方法を知っておく必要があります。また、テレビのサイズや金具に合ったネジを使用することも安全を確保する上で重要なポイントになります。
金具やテレビが正しく設置されていないと、落下事故につながる可能性がありますので注意してください。
5-2.壁の強度をしっかりと把握すること
現在多くのご家庭に使用されている壁材は石膏ボードと呼ばれるものです。石膏ボードの壁に壁掛けテレビを取り付ける場合、間柱と呼ばれる石膏ボードを固定している柱部分に壁掛けテレビ用の金具を取り付けるのが一般的な方法です。
石膏ボードは強度が弱いため、壁掛けテレビを固定することができません。壁の強度を考えずに金具を取り付けてしまうと、テレビが落下したり、壁が崩れてしまうような事態を引き起こすこともあり得ますので注意が必要です。
5-3.金具の取り付け位置を正しく見積もること
テレビ本体側の金具の付け位置は、各種製品によって異なります。希望したテレビの高さに確実に取り付けるためには、壁に取り付ける金具だけでなく、テレビ本体側に取り付ける金具の位置も加味しなければならないのです。ここを見誤ると、テレビの希望の高さがズレてしまう……なんてことになってしまう可能性があるので気をつけてください。
5-4.安全に作業を行えるだけの人員を確保すること
最近のテレビは薄型化かつ軽量化されていますが、サイズによっては非常に重く、ひとりで作業をするのには適さないものもあります。作業時の安全確保として、最低でも2人以上で作業を行うのが好ましいですね。
6.後悔やリスクを減らしたいなら、プロへのご依頼も視野に入れて
「いつでも安心してテレビ視聴できる環境を整えたい」「地震など災害時の安全確保につなげたい」「せっかくならスタイリッシュでおしゃれな印象になるように取り付けたい」など、安全面や耐震力などの点から壁掛けテレビの設置工事をお考えの方、本コラムに記載した各種注意点をご覧になって「D I Yでは難しいかも」「D I Yよりもプロに任せた方が良いかも」と思われた方は、ぜひ当社までご連絡をいただければと思います。
当社は年間約7,000件以上という施工実績があり、お客様からも高い評価をいただいております。これまでに得た豊富な知見と経験を活かし、プロの視点からお客様のご希望を叶えるべく、誠心誠意対応させていただきます。
また、当社ではご相談から施工までをワンストップで行うため、スピーディーかつ低コストでの対応が可能となっております。さらに工事終了から1年間の工事補償も行っているため、安心してご使用いただくことができます。
設置場所や位置など基礎的な部分のご相談はもちろん、設置位置のご相談、金具選び、コンセントや配管計画のご相談、そしてテレビまわりのレイアウト構成に至るまでどのようなことでもお気軽にご相談ください。もちろん、まだ漠然としている計画段階でのご相談でもOKです。
「壁掛けテレビの設置で後悔したくない」なら、ぜひ当社へご連絡ください。
それぞれのお客様にベストなご提案をいたします。