
壁掛けテレビ設置の注意点!|壁の種類別に解説
2025.04.25

「壁掛けテレビを掛けたい」と思ったときにまず考えるのは自分で(DIYで)取り付けるか、それとも専門業者に依頼するかということでしょう。インターネット上にはご自身で取り付けるのに役立つ方法も公開されていますので、それらの情報を参考にしながらチャレンジしてみようという方もいらっしゃると思います。
本記事では壁掛けテレビを設置の際に気をつけるべきことについて、壁の種類別にご紹介していきます。
1.壁掛けテレビを設置するには、まず壁の種類を知る必要あり

壁掛けテレビは、ご存知の通り壁にテレビ本体を直接取り付ける設置方法です。ここで重要になってくるのが、壁の材質と強度。壁の強度は材質によって異なるため、壁掛けテレビの設置の工程も壁の種類によって異なるのです。
昨今のテレビは薄型で、昔のテレビと比べると軽量化も進んでいます。しかし、いくら軽量化が進んでいるとはいえ、やはりそれなりの重量があります。目安ではありますが、32型のテレビでは4~6kg程度、40型のテレビでは10~20kg程度、65型ともなれば25~40kg程度の重量があります。これだけの重量のものを壁に引っ掛けようというのですから、実際に設置する前に”壁自体にしっかりとした耐荷重があるのかどうか”を確認しておくことが重要となります。テレビを設置する前準備として、必ずご自宅の壁への知識を深めておくようにしましょう。
壁への知識を深めることが、安心して、そして安全に壁掛けテレビライフを楽しむための大前提となります。さて、皆様のご自宅の壁(壁掛けテレビを設置する壁)の材質はなにでできているでしょうか。まずはその部分から確認してみてください。
壁の材質によってはDIYでの取り付けが難しいものもあります。まずはご自身でも行える材質と注意点からご説明します。
2.現代家屋に多く用いられている「石膏ボード」はDIYでも設置可能

昨今建設された家屋の壁は石膏ボードという材が用いられていることが多いので、もしかしたら、皆様のご自宅の壁も石膏ボードかもしれませんね。
石膏ボードとは石膏を板状に固めた建築材料です。軽量かつ施工が比較的簡単であること、適度な防火性と断熱性を兼ね備えていること、そしてコストパフォーマンスに優れていることなどの理由から、壁や天井など幅広く使われる建築材料です。ただし石膏ボード自体の強度はそれほど強くありません。
「それならば石膏ボードの壁は強度が弱いのかな?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、壁全体としてはしっかりとした強度がありますのでご安心ください。
石膏ボードはさまざまなサイズで展開されていますが、基本的な施工方法は壁の下にある間柱に複数枚の石膏ボードを貼り付けて一枚の壁として完成させるというものになります。簡単に言ってしまえば、間柱のおかげで強度を保てるというわけですね。
●石膏ボードの壁へ「専用ネジで設置」する際に注意すること
石膏ボードの壁にテレビを取り付ける際には“取り付ける場所”に注意してください。石膏ボードの強度ではテレビを支えられるだけの耐荷重がありません。そのため石膏ボード本体に取り付けるのではなく、間柱に専用金具を取り付けることを意識して場所を決めましょう。間柱の探し方はいくつかありますが、ここでは3パターンご紹介します。
【ノック】
コンコンと壁をノックしてみて、軽い音がする場所は間柱が通っていない場所です。
固いような詰まった音がする場所は間柱が通っています。
【下地探し針】
下地探し針という市販の道具を用いて探す方法です。間柱がある場所に針を刺すと、間柱にぶつかって針が止まる手応えを感じられます。
【磁石】
石膏ボードは間柱にビスを打って固定するため、磁石を壁の上から滑らせると引き寄せられる場所があります。磁石が反応する部分に間柱が通っているということになります。
間柱の場所のほか、できれば材質も把握できるとより安心です。間柱には木材もしくはLGSが使用されていることが多いですが、間柱の材質によって使用するべきネジやビスの種類が異なりますので、事前に調べておくと良いでしょう。
3.「木壁」もDIYで設置可能

ベニヤ板などの薄い木材を使用している場合には、ネジがしっかりと固定させることが難しいので補強の必要が出てきますが、壁の厚さが少なくとも12mm以上ある木壁であればDIYで壁掛けテレビを設置することができます。ただし、テレビのインチ数や専用金具の種類などによっては12mmの厚さでは不十分である場合もありますので、その辺りは別途算出が必要になってきます。
●木壁へ設置する際に注意すること
木壁の場合、基本的にはお好きな位置への設置が可能ですが、木の厚み・テレビのサイズなどによって使用するネジの数を増やした方が良い場合もあります。また重量的には問題なくても、木壁がテレビの重量によってたわんでしまう事例も稀にありますので、その辺りの重量計算や木壁の性質も事前に把握しておけると良いですね。
4.「コンクリート壁」はDIYでは設置が難しい

コンクリート壁に壁掛けテレビを設置するためには、コンクリートに穴をあける専用の工具が必要となる(ハンマードリルやコンクリート用ビットなど)ため、よほどDIYに精通している場合を除いてはご自身で作業するのは難しいと思われます。
また、壁掛けテレビの専用金具はセットの中にネジも含まれていることが多いですが、コンクリート壁に使用することはできません。ご自身で行う場合には別途ホームセンターなどで購入して作業を進めることになります。
5.「塗り壁」もDIYでの設置が難しい

塗り壁に壁掛けテレビを設置するのはかなり難しく、経験や知識が必要となります。ただ、経験や知識があれば壁掛けテレビを設置することは可能です。塗り壁に壁掛けテレビを設置する場合、壁裏にある下地にネジ止めをし、固定します。しかし、この作業が一般の方には非常に難しいと思われます。塗り壁にも種類があるため、取り付け方はケースバイケース。一概に「こう取り付けてください」とは言えないというのが正直なところです。
6.「タイル壁」も同様にDIYでの設置が難しい

タイル壁に壁掛けテレビを設置すること自体は可能です。ですが、取り付けるまでの過程が一般の方には難しい工程が含まれます。
タイルはとてもデリケート。タイルによってはそのままネジやビス打ちができるものもありますが、そのままネジやビスを打ち込むことができない場合も多々あります。金具を止める場合もありますが、タイル壁へ壁掛けテレビを設置する場合は、タイルの割れやすさや段差の有無などを見極めるスキルと、タイルをカットする・剥がすなどの作業スキルが求められます。
7.ご自身での施工が不安な場合は、専門業者への依頼がベター

本記事で説明した内容は、あくまでも一般的な壁の構造での方法となります。
建物の構造や工法によっては全く当てはまらない場合もあるので、本記事の内容はあくまで判断基準のひとつとしてご活用いただければと思います。
さて、ご自身で壁掛けテレビを設置することに不安や疑問が残る場合は、専門業者へ依頼するのが良いでしょう。
専門業者への依頼をお考えなら、1998年の創業以来年間7,000件以上という豊富な施工実績をもつ当社へご相談ください。技術力と提案力に自信がございます。壁の材質や強度に関連するご不安の解消はもちろん、使い勝手の向上などを考慮したご提案も可能です。
壁掛けテレビの施工設置においてご不明な点やご質問等がございましたら、お気軽にご相談ください。