
壁掛けテレビ依頼の際、壁構造の調べ方!
2025.04.25

壁掛けテレビは部屋を広く使うためにも、地震などの災害時の安全対策としても、おしゃれでスタイリッシュなインテリアづくりとしても役に立ちます。しかし、すべての壁にテレビを取り付けられるかと言えば、実はそうではありません。中には壁掛けテレビの設置に不向きな壁もありますし、設置をするために少し難しい施工が必要になる壁もあります。
「壁掛けテレビを設置したいから、専門業者に依頼しようかな」と思ったときに、業者から「壁構造」について質問されることがあるかもしれません。
ただ、急に「壁構造」と言われても困ってしまいますよね。本記事では、「壁構造」についてご説明してまいります。
1.壁構造とは?

壁構造という言葉を聞いたことはありますか?建築関係で使用される用語なので、あまり耳馴染みがないかもしれません。まずはここからご説明させていただきますね。
「壁構造(壁式構造)」とは、建物を建築する際に用いられる“構造の種類”のことです。建物の構造は、大きく分けて梁や柱で支える「ラーメン構造」と、壁によって建物を支える「壁構造」があります。
昔の日本家屋を思い浮かべていただくと、梁や柱が室内に露出している光景が浮かんでくるのではないかと思います。
しかし、現在お住まいのご自宅にはこのような梁や柱が見当たらないと思った方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。内部に梁や柱が隠れている場合もありますので一概にそうだと言い切ることはできませんが、一般的には壁構造の建物だと考えられます。
つまり「壁構造」とは、簡単に言うと”壁を利用して建物を支える”ということで、壁が梁や柱の役割も担っている構造のことを指します。
壁構造のメリットは、床と壁で建物を支えるため梁や柱が室内に突出せず、部屋の凹凸が軽減され、限られたスペースをより有効に使うことができるというところにあります。
しかし壁で建物を支えなければならないため、ある程度の壁量が必要となります。そのため窓やドアの数や場所が制限されたり、構造上必要な壁を撤去することはできないため、リノベーションやリフォームの際に融通が効きにくくなるというデメリットもあります。
この構造は戸建住宅や中低層の集合住宅によくみられる構造です。一方、高層ビルなどにおいてはラーメン構造など壁構造以外の構造が用いられている場合が多くなっています。
2.壁構造でも壁掛けテレビは設置できる?

結論から申しますと、壁構造の建物に壁掛けテレビを設置することは、基本的には可能です。
建物を支えている壁でも、構造上抜くことができる壁でも、どちらの壁でも問題なく設置することができます。
次に、壁掛けテレビを設置するために重要なポイントとなってくるのが壁の材質です。
コンクリート、木、タイル、砂壁など、材質が剥き出しになっている場合には見ただけで壁の材質がわかりますが、クロスが貼られている壁は表面から見ただけで壁の材質を知ることはできません。
しかし、壁掛けテレビを設置するときにはその壁の材質に見合った取り付け方法で設置をする必要があります。これができていないと安全に使用することが難しくなってしまうので、決して疎かにしてはいけない部分です。
壁掛けテレビ設置の専門業者に依頼する際、「壁構造のほかに、該当箇所の壁材について」も質問されることがあるかもしれません。これらの情報がわかっているのといないのとでは、費用感の説明の詳細さなどが異なってくることもありますので、できればあらかじめご自身で見極めておけるとスムーズな施工につながると思います。
3.「クロス仕上げの壁材」の確認方法について

クロス仕上げの壁で使用されている壁材を確認する方法についてご説明します。
まずは、壁をノックするように軽く叩いてみてください。どのような音がしたでしょうか?
硬く詰まったような音がした場合、クロス内部はコンクリート壁である可能性が高く、壁裏に抜けるような軽めの音がする場合は石膏ボードや合板の壁である可能性が高いと言えます。
音で判断するのが難しい場合には、画鋲を使ってみましょう。
画鋲を壁に刺して(画鋲を刺すことによって、どうしても小さな穴が空いてしまいますので、なるべく目立たない箇所を選んで試すことをおすすめします)みて、まずは刺さり具合をチェックしてみてください。画鋲がほとんど刺さらなければ、壁の内部がコンクリートである可能性が高いです。
画鋲が刺さり、なおかつ引き抜いた画鋲の先端に白い粉がついていれば石膏ボードの壁である可能性が高くなります。
ちなみに、引き抜いた画鋲の先端に白い粉が付かなければベニヤ板など木の板である可能性が出てきます。
また、画鋲がうまく刺さらないけれど力を入れればなんとか刺さるというような場合は、硬質石膏ボードと呼ばれる材質違いの石膏ボードや合板が用いられている可能性があります。
画鋲ひとつでここまでアタリをつけることができるので、気になった方はぜひ確かめてみてはいかがでしょうか。
4.質をしっかりと把握したい場合には

壁材についてだいたい把握できれば良い場合には、上記の方法で確かめるだけでOKです。しかし、「どうしてもご自身の目でしっかりと確かめておきたい」「もしかしたらDIYで取り付けるかもしれないから壁材を適切に確認しておきたい」というような場合には、壁の中を直接見る方法をとるのが良いでしょう。
その方法としては、たとえば下記のようなものがあります。
【クロスをカットする】
カッターなどでクロスの一部に切り込みを入れ、少しだけクロスを剥がしてみてください。そうすることで内部の材質を確認することができます。
確認し終えたら、クロス用の補修のりを使ってしっかりと貼り直しておいてくださいね。
【コンセントを外す】
ドライバーを使ってコンセント口を外してみてください。そうすることで壁内部の材質を確認することができます。この方法はクロスに傷をつけずに済むので、比較的手を出しやすい確認方法ではないかと思います。
コンセント口を外したら、壁の縁をドライバーや割り箸などを使ってなぞってみてください。白い粉が付着したら、壁の材質はほぼ確実に石膏ボードです。
※コンセント口を外すときは、念の為ブレーカーを落としてから作業するようにしてくださいね。
このほか、点検口から内部に入ることで壁の材質を確認することができる場合もあります。しかしこれは建物の構造上できる場合があるというだけなので、どのお宅でも確実に見ることができるわけではありませんので注意してください。
5.壁掛けテレビの設置は、専門業者に依頼するのが確実

本記事では、壁掛けテレビ設置を専門業者に依頼する際、知っておいて損はない壁構造や壁材の調べ方についてご説明してまいりました。しかし、本記事で説明した内容は、あくまでも一般的なものとなります。ご自身での判断が難しい場合もあると思いますので、その場合にはご依頼時にその旨も合わせてご相談していただくのが良いかと思います。
専門業者に依頼する際、さまざまな場所での施工経験をもつ専門業者を探すのが良いでしょう。たとえば当社は1998年の創業以来年間7,000件以上という豊富な施工実績を持ちます。ご相談から施工まで、全て自社スタッフが行うので、作業時間も少なく、金額面においても高コスパでの施工が可能です。
技術力だけでなく提案力にも自信がありますので、ぜひご不安なことやお悩み、お客様の理想のスタイルなど幅広くお話をお聞かせください。お客様が安全に、そして安心してご使用いただけるよう尽力することをお約束いたします。施工後は、素敵な壁掛けテレビライフをお楽しみください。