現在、多くの住宅の壁に「石膏ボード」が使われています。石膏ボードは軽量で施工が比較的簡単であることや、適度な防火性と断熱性を兼ね備え、なおかつコストパフォーマンスにも優れていることなどの理由からとてもメジャーな建材です。
しかし石膏ボード自体の耐荷重はそれほど強くなく、石膏ボードに重さのあるものを取り付けてもすぐにネジごと抜けてしまうといった欠点もあります。本記事では石膏ボードの壁にテレビを取り付ける場合の注意点と専門業者に壁掛けテレビの設置を依頼することのメリットについてお伝えいたします。

１.石膏ボード壁に壁掛けテレビは取り付けられるの？

「石膏ボードって、強度が弱いって聞くけど、10kg以上あるテレビを取り付けられるの？」「せっかく買った薄型テレビ、せっかくなら壁掛けにしたいな。壁に穴を開ける必要があると聞くけど大丈夫なのかな？」など、いざ壁掛けテレビを設置したいと思うと、たくさんの疑問が出てくると思います。

まず、石膏ボードに壁掛けテレビを取り付けることは可能です。壁に穴を開けることへのご不安に関しても、解決方法はいくつかあります。
たとえば配線を壁の内部に隠す場合には石膏ボードの壁に比較的大きめの穴を開ける必要がありますが、配線を外部に出しっぱなしにする場合には専用金具を取り付けるためのネジ穴だけで済みます。両者とも壁の強度を損なうまでの大きさの穴を開けるわけではないので、壁自体の強度が弱くなることなどもございませんので安心いただいて大丈夫です。
ネジ穴さえも開けたくないという場合には、壁か柱を増設するか、石膏ボード用のホチキスで留めるタイプの専用固定金具を使うという方法もあります。このあたりはご自身のニーズに合わせて決めてみていただければと思います。

２.石膏ボード壁に壁掛けテレビを取り付ける際の注意点

石膏ボードの壁に壁掛けテレビを取り付けることができることがわかれば、次に気になるのは実際に壁掛けテレビを取り付けるときに注意するべきことについてでしょう。
それでは、施工に関する注意点についてご説明していきます。

注意点1：石膏ボードではなく間柱に取り付けてください！

先ほど「石膏ボード壁にも壁掛けテレビは取り付けられます」とお伝えしましたが、正確には“石膏ボードに取り付けるわけではない”のです。正しくは、石膏ボードを固定している間柱にネジで固定して設置します。
石膏ボードの部分に取り付けてしまうと、テレビの重さに壁が耐えきれず、テレビが落下してしまいます。さらにその衝撃で壁に大きな穴が空いてしまうこともあるので、十分に注意してください。

もし、石膏ボードの裏側に補強板が入っている場合には、必ずしも間柱に取り付ける必要はありません。ただし、厚みのない補強板では一抹の不安が残ります。補強板の厚みは12mm以上あるのが好ましいですね。

注意点2：作業は複数人で行ってください！

大きなテレビを抱えながら壁掛け設置のための作業を進めるのは、簡単なことではありません。ひとりで作業を行うのは安全面から見てみても得策とは言えません。作業は必ず複数人で行うようにしてください。

注意点3：設置位置をしっかり決めてから作業を開始してください！

壁掛けテレビは、一度設置してしまうと気軽に場所・位置変更ができません。そのため、設置位置などは後悔のないよう事前にしっかり場所を決めておくようにすると良いでしょう。

３.石膏ボードに壁掛けテレビを取り付ける手順は？

続いて、壁掛けテレビを石膏ボードの壁に取り付ける手順についてご説明いたします。

賃貸住宅にお住まいの方はステップ1に進む前に、必ず大家さんや管理会社に施工の許可をとるようにしてください。退去時の原状回復についても、このときにあわせて聞いておくと良いでしょう。

ステップ1：準備

必要な工具（下地センサー、電動ドリル、ドライバー、水平器、ネジ、専用金具、マスキングテープ、軍手など）を用意します。
抜けているものや漏れているものがあると作業の手が止まってしまうので、用意の不手際がないようにリストアップしておくと良いかもしれません。
また、テレビと専用金具が正しく組み合わせられているかどうかについての最終確認もあわせて行っておきましょう。

ステップ2：下地を探す

下地センサーなどを用いて、壁掛けテレビを安全に取り付けられる場所を探します。基本的に、壁掛けテレビは柱や間柱などがある場所に取り付けます。
※壁掛けテレビのサイズ（重量）や金具によっては、柱や間柱を使わず石膏ボード本体に取り付けることができる場合もあります。

ステップ3：位置をマークする

取り付ける場所や位置を決めたら、場所がズレたり斜めになったりしてしまわないように、マスキングテープなどを使い設置位置をマークしておきます。

ステップ4：施工

専用金具を壁に取り付けたら、テレビ本体につけた専用金具とドッキングさせます。これで壁掛けテレビの完成です。
テレビが落下することのないように、金具はしっかりとネジをしめましょう。

こちらでご紹介した手順は、あくまでも一般的かつアウトラインでの手順となります。建物によって手順や方法が異なる場合がありますので、ご注意ください。ご自身での作業が難しいと感じる場合には、専門業者へご依頼いただくほうが安心かと思います。

４.壁掛けテレビの設置を業者に依頼するメリット

壁掛けテレビを設置する際、まずは設置したい箇所の壁材を正しく見極めることが肝心です。それができれば、あとはその壁材にあった取り付け方をすれば安全性の高い施工が可能になります。
ただ、ひとくくりに石膏ボードと言っても一般的なもののほかに硬質石膏ボードなどいくつか種類があります。壁掛けテレビを正しく設置するためには、正しく種類の判別をしなければなりません。ご自身ではできない作業や判断できない部分にまで対応できることが、専門業者に依頼するメリットです。

特に集合住宅では設置できるかどうか個別にお調べしないと分からないケースも多々ありますので、ご不安や気になることがあればお気軽にご相談していただくのが良いかと思います。

５.壁掛けテレビのお悩みは、当社までお気軽にご相談ください

壁掛けテレビご依頼の際、「どの業者に相談すれば良いのかわからない」というお客様もいらっしゃると思います。
良い業者を見極めるために意識していただきたいのは、経験の豊富さや保証の有無、料金形態の明確さです。その上で、親身に寄り添ってくれるスタッフがいる業者だと尚良いですね。

本コラムの最後に、当社について少しお話させてください。

【スピーディーな対応】

ご相談から施工までを全て自社で行うため、スピーディーな対応が可能です。
スタッフ一丸となって動くことで、初動時からお客様をお待たせしないよう努めます。

【費用面での努力】

多くのお客様のニーズにお応えするべく、多様な工事対応を適正価格で行わせていただきます。基本工事料金にフラット金具またはチルト金具がセットになった期間限定おすすめプランなど複数のプランをご用意しております。
また、明瞭な工事費用のご提示を心がけております。

【工事補償あり】

工事終了から1年間の工事補償もついています。これにより、より安心してご使用いただくことができます。

【豊富な施工実績】

1998年の創業以来、年間7,000件という豊富な施工実績をもちます。ここから導き出される高い提案力と施工力により、お客様の快適な壁掛けテレビライフをサポートいたします。

壁掛けテレビの施工設置において、ご不明な点やご質問等がございましたら、どのようなことでもお気軽にご相談ください。